やはり俺の青春ラブコメは間違っている。続 8話感想


原作ネタバレも含むかもしれないので、原作未読の方は注意。
アニメの感想は初めて書くので、文章おかしくても気にしない。

OPのラストの奉仕部部室、しれっと一色が混ざっていたことにまず笑った。
この子八幡のこと見てますよ!ねえ!ねえ!!

Aパートは平塚先生オンリー。

こんな良い先生居ねえよなあ。
てか本当によく見てる。
生徒の抱えてる悩みをピンポイントで見抜いて、アドバイスを与えてあげるなんて普通出来ないよ。
個人的には平塚先生がこうなった経緯のスピンオフとかも見てみたい。

『傷つける覚悟をすること』ってのはココロコネクトでも似たことを言っていた気がする(他の作品の話で申し訳ない)
傷つけあってナンボだろみたいなニュアンスの発言だったけど、ハッキリとは思い出せない。
大切だからこそ守りたい、傷つけてでも守りたいと思える関係性。
そう思える関係性を築けたことこそ誇るべきことなんだと思う。

今だよ〜のくだりは高校生にとってはすごく重たい発言だと思う。と、同時に高校生に言うべきことだとも思う。
だって高校生なんてほぼ目先のことしか考えてないからね?

私個人の話で申し訳ないが、高校生のころは大学へ進学し、社会人になって何をやりたいかなんかなんて思いつかなかったし、そもそもそうなった自分自身を想像出来ないですらいた。目の前の課題と部活のメニューをこなすことで精一杯。

毎日のように課題をやったり、部活に行ったり、遊んだり、恋をしたり。
そんな日々もいつか失われるなんてこと、頭でわかっていても実感出来るなんてことはまずないと思う。

でも、今、自分を取り囲んでいる人との関係性や状況でしか考えられないことだってあるのだ。

すごく噛み砕いて言うと、高校生になったら、大学生になったら彼女が出来るなんて妄想に似てるかもしれない。
噛み砕きすぎて原型残ってねえなこりゃ。
今だって彼女が出来る可能性があるかもしれないのに、自分自身はそれを見ないようにしている、というか今の自分にそんな可能性なんてないんだと言い聞かせているってとこかしら。
何言ってんのこの人って思ってるそこのあなたは多分正常。

いつか、未来で帳尻が合うのだとしても、今の自分でしか出来ないことを為すために、もがいて苦しむことこそ『本物』と平塚先生は言う。

平塚先生の言う『本物』ってのは『本当に自分の為になるもの』ってニュアンスも含んでる気はするなあ。
言い方は悪い気はするけどね。
でも、ここで考え、悩みぬくことこそ八幡の為になるのだと信じてこう言ったのだと思う。


Bパートは八幡の自己問答+奉仕部への依頼。

八幡の自己問答。
何故自分が生徒会選挙のとき、ギリギリの手まで使って一色を生徒会長に当選させたのか。それを全部紐解き、計算し直し、自分自身の『気持ち』を明らかにきようとする。
それにプラスして、過去の自分の行動の結果としての『鶴見留美の現状』をも加味し考える。

夏休みの千葉村、鶴見留美を囲む関係を全て壊すことで問題の解決を図った。
でも、それは現状を変えただけで停滞させているだけだった。

生徒会長選挙のとき、八幡は妹である小町に『今の奉仕部を続けられるようにしてほしい』とお願いされる形をとることで、動き出した。
ただ、なんで小町にそういう相談をしたのかというのは考えていなかった、というか考えないようにしていたように思える。
雪ノ下と由比ヶ浜の2人を生徒会長にしたくなかった理由とはなんなのか。
八幡が今までの行動の結果、欲しいと思ったものはなんなのか。

主人公がガッツリ考え込むシーンってラノベ原作のラブコメにしては珍しいように思う。
私があまりラノベ読んでいないだけかもしれないけれど。


奉仕部への依頼シーン。

ここから先の展開は本当に原作を読んでほしい。
八幡の心情描写がすごくわかりやすい。

何故雪ノ下と由比ヶ浜に八幡が依頼をしたのか。ってのはたぶんこの2人が助けてくれればと思ったからなのかなあ。
というか、改めて2人に話すことで自分の中の『感情』を整理したかったように思う。
八幡が奉仕部の2人をどう思っているのか、話すことで改めて感じ取り、さらに2人にどう思われているのかも知りたかったのかなと。

あなたの一人の責任で〜というのは雪ノ下的には3人で責任を取るというのがベストだったということなんだろうか。
3人でというか、奉仕部みんなでってことかな。
八幡がやったことだったとしても、奉仕部として責任を取ろうってことなら雪ノ下は動いたのだろうか。
でもそれだとこの後の展開にはならなかったような感じもするなあ。
偽物の時間が続いていくだけな気がする。

雪ノ下と由比ヶ浜の言い争い。
おかしいよと言った由比ヶ浜は感情だけで話してて、八幡と雪ノ下は理屈だけで話している。
『ずるいと思う』ってのは生徒会長になりたかったのを言わなかったから現状を招いているってことを言いたいのかな。
雪ノ下は2人にならわかるものだと思い、本心を打ち明けなかった。でも、八幡と由比ヶ浜は雪ノ下の本心を見抜くことが出来なかった。
だからこそ、今の状況が続いていた。
今回の件(クリスマスイベント)に限って言えば八幡が勝手に受けて窮地に陥っているので、雪ノ下が八幡を責めるのおかしくないけど、言わなかった雪ノ下が一方的に責めるのはおかしいって由比ヶ浜は言いたいのだろうか。

『あなたたちが望んでいるのならって〜』
雪ノ下は2人がこれでいいと思っているのなら仕方がない、と現状を諦めていた感じがしますね。
言われなくても、2人の接し方から自分の立ち振る舞いを考えて動いているってのはある意味成長なのかも。

『言われても納得できない』
『言ったからわかるってのは傲慢』
『言わなくてもわかるってのは幻想』
ここは今までの八幡の人生で学び、培ってきたことが詰まっている気がする。

そして、ここからの演技が本当にいい。
原作では由比ヶ浜に言い聞かせるように優しく的な描写があるんですが、まんまそれ。
その後の自分を卑下しつつも、そうあって欲しいという願望を吐露するまでの一連の演技が本当にもう!もう!

雪ノ下と由比ヶ浜が初めて見る八幡の姿に呆気に取られるところもいい。

『本物が欲しい』
このシーンを見るために俺ガイルを見続けてきたと言っても過言ではない。
好きなシーンはまだたくさんあるけどね。

『理性の化け物』と呼ばれた比企谷八幡が吐き出した『感情』
由比ヶ浜に感化された、というか今まで由比ヶ浜と雪ノ下と一緒の時間を過ごしたからこそ、吐き出すことが出来たんだろうなあ。
この2人となら、手の届かないものに手が届きそうな、そんな予感がしたんだと思う。

この後に原作だと八幡の独白があるんですが、それはカットされてて残念。
これこそ計算尽くした上で残った八幡の気持ちであり、感情なのだなあと。

飛び出した雪ノ下。
ドアを勢いよく閉めたのは外に一色が居たせいですかね。

『今行かなきゃ』
これこそ今、この瞬間でしか出来ないこと。
それを由比ヶ浜が八幡に言うってのが面白いなあと。
由比ヶ浜は葉山や三浦のグループにいて、周りの空気を読んで動いていたからこそ、今を大切にして生きてるように思う。
もちろん、由比ヶ浜の性格からしたら過去も未来も大切にするのだろうけど、だからこそ今を大切に思っていることが眩しく見えるのだろうなあと。

由比ヶ浜の手を払う八幡。
原作では『手をつなぐのはもっと別な時だ』って描写があるんですけどね。
ここ削られるとアニメだけ見てる人はあれ?どういうこと?ってなりそう。

廊下にいた一色。
これはたぶん次の話で回収するんじゃないかしら。
一色ファン増えそう。

空中廊下のシーン。
八幡自身も『本物』っていうのがなにを指すのかわかっていないんですよね。
でも、漠然とこんなもんだろうってのはあるんだろうなあ。
それはたぶん由比ヶ浜も何となくだけど、わかっているもののようにも思える。
2人の思い浮かべる『本物』が必ずしも同じではないかもしれないけれど、そうであって欲しいと思う。

『あたし、今のままじゃやだよ』
八幡も雪ノ下もそう思っていただろうけど、理性や理屈が邪魔して言えなかったことを由比ヶ浜は素直に言える。
この3人だから、この3人でしか届かなかった奉仕部の今がここにあるのだと思うと泣ける。
青春してんなー。

ただ、アニメだし尺とか演出の都合があるので仕方がないことだとは思うけど、カットされている部分がちょいちょいあるのが残念で仕方がない。
アニメ見て俺ガイル気になった人は原作9巻だけでも読んでみることをオススメしたい。
9巻は今アニメでやっているクリスマスイベントのお話です。

原作だと八幡の独白部分で心情がかなり読み取れると思う。
彼がどういったものを「本物」と呼び、何故それを欲したのか。
(何故〜の部分は原作ちゃんと読まないとわからないかもだけど、なんとなくわかるかとも思う)

何はともあれ、これから先の展開も楽しみです。
ここからは奉仕部のターンだ!

ただ、さっきも書きましたがカットされてる部分が多いのが本当に残念で仕方がない。
川なんとかさんのシーンとかさあ!一期でもそうだったけど徹底的にカットされてませんかね!川なんとかさんのデレが見たいです。

酔っ払った状態でアニメの感想なんて書くもんじゃないですね。
論点ブレブレだし長いし読みにくいんだよなあ。
まあ書きたいこと書けたし個人的には満足。
はてなブログってきっとこんなもんだと信じてる。